後悔しない就活〜離職率が高い職場の見極め方法〜

数値だけで見極めれない!?離職率を見るための自己分析の大切さ

これまで、離職率が高い業種の特徴や、公表の有無による見極め方などをご紹介してきましたが、実はそれだけでは「後悔しない就活」には不十分とも言えます。

というのも、離職率が高かそうな職場が必ずしも自分が後悔するとは言い切れないからです。

これまで言っていた事と違うじゃないかと思うかもしれません。

なにせ、一番初めに「離職率が高い」=「後悔する可能性が大きい」というお話をしています。

しかし、あくまでも「可能性が大きい」というだけの話であることを忘れてはいけないません。

可能性が大きいだけで、「後悔しない」可能性が0というわけではないのです。

もしかしたら、その企業の離職率を高くしている理由が自分自身にとってはまったく問題ない、もしくは妥協できる可能性を秘めています。

そうなると、せっかくやってみたい仕事なのに離職率が高そうという理由だけで応募や就職を諦めてしまうのはチャンスを逃がす結果にほかなりません。

それこそ「後悔する就活」になってしまいます。ならば、どうすれば「後悔しない就活」をすることができるのか。

そこで、重要になってくるのが「自己分析」の大切さです。

自己分析というと、まずは「自分が何に向いているか」「自分はどんな職業に興味があるか」「自分はこういう性格だ」など、自分の内面分析ばかり行っているかと思います。

ですが、ここで大切だといっている「自己分析」は「自分はどんな職場環境で働きたいか」という分析です。

これは、「どんな仕事をやりたいか」と同時に働く環境や待遇についての自己分析をするのです。

というのも、以前の記事にも書きましたが離職率の高い職場の離職理由として考えられるのが「低賃金」「長時間労働」「結果現場主義な社内教育」とご紹介しました。

この3つは「嫌だ・不快だ」と感じる程度は個人個人によって差が生じてくるものです。

例えば、仕事の内容によって長時間働いていても苦にならない人もいれば、少し残業しただけでも苦痛に感じる人がいます。

社内教育も現場で覚えていく方が良い人もいれば、じっくり教育されたい人もいるのです。

賃金に関しても、自分の働いた内容に見合うかどうかは同じ仕事をしていても人によって感じ方は違います。

つまり、いかに自分が「後悔しない就活」をするために離職率が高い職場を見極めるかは、「自分がどういった環境でどう働きたいか」をしっかりと把握する必要があるのです。

同時に、「こんな職場では絶対に働きたくない」という条件も把握する事も忘れてはいけません。

これは、フルタイムで働いた事がない新卒者には少し難しい作業かもしれません。

しかし、自分が考えられる限りの内容で働いている環境を想像してみる事が大事なのです。

さらに、この「働きたい職場環境・待遇」の中でも必須絶対条件と妥協できる点をしっかりと分けておく必要があります。

自分が求める「働きたい職場環境・待遇」というのは、厳しい事をいうかもしれませんが殆ど現実には存在しないと考えて良いです。

そのため、企業を見極める時は「絶対外せない必須条件」と、「絶対に働きたくない職場環境」を中心に探し、妥協できる点は妥協することが大切なのです。

話が重なりますが、「離職率が高い職場」というのは、「後悔している人が多い職場」です。つまりは、」「自分が働きたくない職場環境」だったという結果です。

離職率が高い職場を見極めていくと同時に、自己分析をする事は「後悔しない就職」をするためにとても重要で大切な作業なのです。