甘い言葉には裏がある!求人広告でわかる離職率が高い特徴とは
前回までは、求人の募集要項についてお話してきました。
そして、今回はその募集要項と必ずセットで掲載される「求人広告のキャッチフレーズ」について見極め方をご紹介していきます。
募集要項の内容について、嘘や曖昧な記載がされているというお話を前回していきました。
しかし、実はその側に書かれている求人のキャッチフレーズほど分かりやすく離職率が高い事を公表している文言はありません。
求人広告のキャッチフレーズというと、「未経験者でも大歓迎!」「やる気がある人大募集」「ノルマ・残業一切ナシ!」「月収○○万円も可能!」など。
様々な魅惑的で甘い言葉が書かれています。
ですが、甘い蜜には毒があるという言葉がある通り、言葉のとおり想像するような待遇である事は少ないといってよいでしょう。
というのも、これらは本来の実態を「良い解釈」をした上で書かれた言葉だからです。
離職率が高い企業は常に人不足。なので、できるだけ多くの求職者を集めて採用したいと考えています。
そのため、求人広告は後で言い訳ができる程度に「良い解釈」をした過大広告をしている場合が多いのです。
今回は、具体例を出してご紹介していきますので、こう言った言葉を見つけたら離職率が高い可能性があることを考えてみてください。
「未経験者募集!」「誰でもできる仕事」
この能力を問わないという内容は裏の意味では「経験者が来てくれないような仕事」という意味が隠れている場合があります。
ただし、業務内容によっては本当に未経験でもできる場合があるので、そこはしっかり仕事内容との整合性をしっかりと確認しましょう。
「ヤル気があれば大丈夫!」「あなたの夢を叶えます!」「我こそは粘り強く、根性があると思う人!」
精神論ばかり書かれている場合には、個人の能力を期待しているわけではなくただ単に、離職が高いための大量採用がしたいという裏がある可能性があります。
「月収○○万円も可能!」「ノルマ、残業なし!」
高待遇面を打ち出している求人は、実際にはまったく違う待遇である場合があるようです。
これは、以前お話した「給料の幅」と同じでただ人を集めたいための、餌として書かれており実際には、可能性でしかないようです。
「若者が活躍している!」「20代が中心に活躍しています!」
このように書かれている場合には、実は離職者が多くて若者しかいないという現状が隠されている可能性があります。
「アットホームな会社」「風通しが良い会社」
このようい書かれている場合には、一見社員同士仲がよさそうなイメージがありますが、裏には職場が社長によって公私混同されているような会社、という可能性もあります。
この他にも、様々な言葉で書かれていることがありますが、共通している事はどれも「魅力的に見えるような書き方をされている」という点です。
実際に書かれている内容どおりの職場もあるかもしれませんが、まるでそれが売り文句のように書かれている場合には注意が必要です。
こういったキャッチフレーズは言わば、悪徳商法のキャッチフレーズと同じようなものです。
一見、魅力的な内容のキャッチフレーズが書かれていても、それに惑わされてはいけません。
そこよりも、しっかりと確認すべきなのは募集要項の欄になります。
案外、キャッチフレーズで書かれている内容と募集要項の内容に違和感を感じる場合があります。
そういった求人は、キャッチフレーズを隠れ蓑にして募集要項を深く考えさせないようさせています。
離職率が高い可能性がある企業は、あの手この手で求職者を誘い込みます。なので、冷静な目で見極められるように求人は落ち着いて観察するように心がけてください。