採用人数を要チェック!!従業員数との比較で予想できる離職率
これまで、「給料の幅」「休日数」から離職率が高い可能性がある企業の見極め方をご紹介してきました。
そして、今回は「採用人数」から見極める方法をご紹介していきます。
なぜ、採用人数が離職率と関係があるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、企業が採用する人数というのは結局のところ「企業がこれから仕事を運営していく上で必要な人数」を募集しているわけなので、求職者にはあまり関係ないように思います。
しかし、この「企業が仕事をしていく上で必要な人数」という部分の理由部分が問題なのです。
というのも、離職率が高い職場というのは後々沢山離職することを見越して、大量採用していることがあるのです
これは、特に新卒で就活をしている人に気をつけてほしい部分でもあります。
でも、大企業であれば多くの新卒者を採用する事があるかもしれませんし、何を基準に大量採用と判断すれば良いのかわかりませんよね。
そこで、注目すべきは既存の従業員数と採用人数の割合を比較する事なのです。
大量採用する場合、殆どの場合が従業員数に比べて明らかに採用人数が多すぎるという特徴があります。
この従業員数というのは、社内全体の従業員数の場合、配属場所での全体の従業員数という場合があります。
例えば、配属先の支社に新卒者が8人配属され、既存の社員が支社長を含め8人だったという場合、新卒者の割合は50%です。
ただし、始めにお話しましたが採用人数は会社によって理由はさまざまです。
将来的な欠員を補充や、業務を後々拡大するための従業員確保という理由はよくあることです。
そのため、大量採用しているから離職率が高いと思い込んでしまうのも、優良企業を逃してしまう危険をはらんでいます。
そこで、注目したいのは毎年の採用人数がどうなっているかという点です。
離職率が高い企業というのは、毎年もしくは定期的に大量採用をしている可能性が高い可能性があります。
一時的な大量採用だと事業拡大が考えられますが、毎年事業を拡大する企業も余程経営が上向きな会社じゃなければありえません。
また、創業年数が新しく規模も小さいわりに大量採用しているのも、事業拡大のためという可能性もありますが、注意が必要です。
とうのも、ブラック企業などでは悪い噂が立つことでその社名では取引ができなくなり、社名を変えて新しい会社に成り代わる事が良くあるからです。
そういった会社は、創業年数が短いわりに大量に新入社員を採用する事があるのです。
次に、大量採用を見極めるもう1つのポイントとしては、面接で理由を聞いてみるという事です。
そんな事聞いても大丈夫なの?と、思うかもしれませんがその企業に興味を持っているという質問の仕方であればさして問題は無いはずです。
例えば、「今回は多く社員を採用されるようですが、将来的に業務拡大されるのですか?」という聞き方です。
こうなると、面接官も「はい」か「いいえ」で答えざるを得ませんし会社の業務に興味があるとも解釈できます。
さらに「はい」と答えられた場合に、具体的な業務拡大内容を聞いてみるのも良いでしょう。
「いいえ」だった場合も、他の理由があれば簡単に話してくれる事が多いかと思います。
しかし、ここで理由を曖昧にはぐらかされたり、逆に面接官の雰囲気が悪くなると何かを隠している可能性は否めません。
いずれにしても、大量採用の理由を聞いたときの面接官や採用担当者の様子をよく観察してみるとよいでしょう。
それらの事を踏まえて、「会社に必要とされている採用人数」なのか「辞めていく事を想定しての保険採用人数」なのかを見極められます。