後悔しない就活〜離職率が高い職場の見極め方法〜

離職率の高い業種はココ!離職理由から見えてくる傾向と特徴とは

離職率が高い職場は就職した事を後悔している人が多いというお話を前回しました。

しかし、同時に離職率で公表されている数字は曖昧であることを思い出してください。そうなると、どうやって離職率が高い職場を見極めればよいのか。

それは、数値以外の場所から離職率の高さを見極めればよいのです。

実は、離職率が高い職場で離職をした人を見てみると総じてある特徴が見えてきます。

その特徴を探ることによって、数値以外での離職率の高さというのが見えてくるのです。

厚生労働省が新卒者が就職後3年以内の離職率について公表した内容があります。

その中で公表されている、離職率が高いワースト上位3つが「教育・学習支援業」「宿泊業・飲食サービス業」「生活関連サービス業・娯楽業」なのです。

逆に、もっとも離職率が低いトップ2位が「鉱業・採石業・砂利採取業」「電気ガス・配給業・水道業」です。

ワースト・トップともにこの5業種の離職率の傾向は大卒、高卒、中卒どの新卒者も数年の間ほとんど変わりがありませんでした。

いっけん、真逆に思うかもしれない順位ですが、ワースト3業種の離職率はどれも45%~50%あり、トップ3業種は6%~10%の離職率と差は歴然に現れています。

なぜ、このような差が生まれているのか。その理由は、ワースト3とトップ2の業種間の差をみれば見えてきます。

まずは、年収を比較してみるとワースト3の平均年収は約240万~288万になります。対してトップ2は約300万~370万になります。

そして、それぞれの1ヵ月の労働時間をみてみるとワースト3もトップ2も平均して173時間~185時間と殆ど変わりはないのです。

つまり、ワースト3の業種は給料が安い割りに労働時間が長いという事がわかります。ワースト3に関しては、さらにサービス残業が多い傾向があるようです。

また、トップ2の業種をみるとどちらも技術職系であることがわかります。技術職は新人は十分に教育されてから現場にだされ、徐々に力を付けさせられます。

たいして、ワースト3の業種は新人であっても短時間で現場に出して実地で仕事を覚えていくスタイルが殆どになります。

また、新入社員であっても直ぐに結果を求められる事が多く、十分な社員教育がされない場合が多い業界なのです。

ご紹介した業種の中には、風潮としてスキルアップのための転職が多い業種もあるようですが、新卒者が3年以内で辞めるとなれば話は違ってきます。

結果、ワースト3が離職が高い原因は低賃金で長時間労働、サービス残業が多いこと、また社員教育が十分にされないまま、結果を求められるといった事が考えられます。

実は、この原因となる特徴は「ブラック企業」にも通ずる特徴でもあります。

つまり、就職を後悔する会社の要素として「低賃金」「長時間労働」「成果現場主義の社員教育」という側面が見えてきます。

これらの理由を入社前に見極めれば離職率が高い会社を見極められるとう事になるのです。

少し、注意したいのは上記でご紹介したワースト3の業種の会社が全て離職率が高い会社というわけではないという事です。

その業種であっても職場環境を十分に整えた会社はあります。ただ、離職率が高い会社が多い可能性があるというだけなのです。

その業界を目指していたのに不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ご安心ください。入社をする前に見極めていけば良いのです。そのためにも、しっかりと会社研究をしていく必要があるのです。